TVアニメ『沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる』(通称『沖ツラ』)では、沖縄方言(うちなーぐち)がたくさん登場します。
しかし、標準語とは大きく異なるため、「何を言っているのか全然わからない!」と感じた人も多いのではないでしょうか?
本記事では、『沖ツラ』に登場した沖縄方言だけでなく、漫画版や沖縄の日常でよく使われる方言も含め、あいうえお順にわかりやすく解説します!
この記事を読むとわかること
- 『沖ツラ』に登場する沖縄方言の意味と使い方
- 沖縄方言と標準語の違いによる作品の面白さ
- 日常でも使える沖縄方言のフレーズ
- あいうえお順で覚える!沖縄方言とその意味
- 【あ】あがっ!:痛い!(驚いた時にも)
- 【い】いちゃりばちょーでー:一度会えば皆兄弟
- 【う】うちなーんちゅ:沖縄の人
- 【え】えらい:疲れた(標準語の「偉い」とは違う)
- 【お】おじー / おばー:おじいちゃん / おばあちゃん
- 【か】かりゆし:めでたい、縁起がいい
- 【き】きいやびら:気をつけて
- 【く】くわっちーさびら:いただきます
- 【け】けーらん?:帰らない?(誘う時に使う)
- 【こ】こーれーぐーす:沖縄の辛い調味料(島唐辛子を泡盛に漬けたもの)
- 【さ】さーたーあんだぎー:沖縄の伝統的な揚げ菓子
- 【し】しに〇〇:めちゃくちゃ〇〇(例:「しに可愛い!」)
- 【す】すば:沖縄そば
- 【せ】せーふぁうたき:斎場御嶽(沖縄のパワースポット)
- 【そ】そーみんたしやー:そうめん好き
- 【た】たっぴらかす:散らかす
- 【ち】ちゅらかーぎー:美人 / 可愛い人
- 【つ】つんだら:調子に乗る
- 【て】でーじ:とても / すごく(例:「でーじ暑い!」)
- 【と】とーとーめー:仏壇
- 【な】なんくるないさー:なんとかなるさ
- 【に】にーせー:男の子
- 【ぬ】ぬーやが?:何なの?
- 【ね】ねーらん:ない(例:「時間がねーらん」=「時間がない」)
- 【の】のーしー:暑い時や疲れた時に言う言葉
- 【は】はいさい / はいたい:こんにちは
- 【ひ】ひやみかち:元気を出して!
- 【ふ】ふぇーぬし:頭が悪い
- 【へ】へいし:お金
- 【ほ】ほーらやー:すごいね!
- 【ま】まーさん:おいしい
- 【み】みるくゆー:優しい人
- 【む】むる:全部 / すべて
- 【め】めんそーれ:いらっしゃいませ / ようこそ
- 【も】もーい:酔っ払う
- 【や】やーにんじゅ:家族 / 身内
- 【ゆ】ゆくしーけー:ゆっくりしてね
- 【よ】よんなーよんなー:ゆっくり / のんびり
- 標準語と沖縄方言の違いが生み出す『沖ツラ』の面白さ
- 沖縄方言を使ってみよう!『沖ツラ』で学べるフレーズ
- まとめ:沖縄方言を知れば『沖ツラ』がもっと楽しくなる!
あいうえお順で覚える!沖縄方言とその意味
『沖ツラ』では、日常会話の中に多くの沖縄方言(うちなーぐち)が登場します。
しかし、標準語とは発音や意味が異なるため、初めて聞いた人は「まるで別の言語みたい!」と感じることもあるでしょう。
ここでは、アニメや漫画で登場した方言も含め、沖縄で実際に使われる言葉を「あいうえお順」に解説します!
【あ】あがっ!:痛い!(驚いた時にも)
何かにぶつかったり、急にびっくりした時に使う言葉です。
例えば、ドアに足の小指をぶつけたら「あがっ!」と叫びます。
【い】いちゃりばちょーでー:一度会えば皆兄弟
「一度会ったら、みんな家族のようなもの」という意味で、人と人との絆を大切にする沖縄の文化を表す言葉です。
沖縄の温かい人間関係を象徴するフレーズですね。
【う】うちなーんちゅ:沖縄の人
「うちなー(沖縄)」+「んちゅ(人)」で「沖縄の人」という意味になります。
対して、本土出身の人のことは「ないちゃー」と呼ばれます。
【え】えらい:疲れた(標準語の「偉い」とは違う)
沖縄では「えらい」は「偉い」ではなく、「疲れた」という意味で使われます。
「今日の部活、でーじえらい!(めっちゃ疲れた!)」のように使います。
【お】おじー / おばー:おじいちゃん / おばあちゃん
沖縄では「おじいちゃん」は「おじー」、「おばあちゃん」は「おばー」と呼びます。
家族だけでなく、親しいお年寄りにも「おじー」「おばー」と親しみを込めて使うことがあります。
【か】かりゆし:めでたい、縁起がいい
「かりゆし」は、お祝いの場などで使われる縁起の良い言葉です。
また、沖縄の伝統的な柄を取り入れた「かりゆしウェア」というシャツもあり、沖縄では正装としても着用されます。
【き】きいやびら:気をつけて
別れ際に「きいやびらよ〜(気をつけてね)」と声をかけることがあります。
旅行者が沖縄の人からこの言葉をかけてもらうと、温かい気持ちになりますね。
【く】くわっちーさびら:いただきます
「くわっちー」は「ごちそう」、「さびら」は「〜します」の意味で、合わせると「いただきます」になります。
食事前に「くわっちーさびら!」と言うと、沖縄の雰囲気を味わえます。
【け】けーらん?:帰らない?(誘う時に使う)
「けーらん?」は「帰らない?」という意味ですが、実際には「もう帰る?」「一緒に帰らない?」というニュアンスで使われます。
『沖ツラ』のキャラが使っていたら、ちょっとドキッとするかも?
【こ】こーれーぐーす:沖縄の辛い調味料(島唐辛子を泡盛に漬けたもの)
沖縄そばに欠かせない調味料で、辛さの中に独特の風味があります。
「こーれーぐーす入れすぎて、しに辛い!(めっちゃ辛い!)」なんてことも。
【さ】さーたーあんだぎー:沖縄の伝統的な揚げ菓子
「さーたー(砂糖)」+「あんだ(油)」+「あぎー(揚げる)」で、「砂糖を使った揚げ菓子」という意味です。
外はカリッと、中はふんわりしたドーナツのような食感で、沖縄のおやつの定番です。
【し】しに〇〇:めちゃくちゃ〇〇(例:「しに可愛い!」)
「しに」は「とても」「すごく」という意味の強調表現です。
『沖ツラ』のキャラが「しに可愛い!」と言われたら、最上級の褒め言葉ですね!
【す】すば:沖縄そば
「そば」ではなく「すば」と発音します。
沖縄そばは小麦粉の麺を使用し、出汁は豚骨やかつおベースで作られています。
【せ】せーふぁうたき:斎場御嶽(沖縄のパワースポット)
沖縄本島南部にある聖地で、琉球王国時代から大切にされている場所です。
沖縄の神秘的な雰囲気を感じられる観光スポットとしても有名です。
【そ】そーみんたしやー:そうめん好き
「そーみん(そうめん)」+「たしやー(たくさん食べる人)」で、「そうめん好きな人」を指します。
暑い沖縄では、そうめんは定番の食事で、家庭によっては炒めて食べる「ソーミンチャンプルー」も人気です。
【た】たっぴらかす:散らかす
「部屋をたっぴらかす」=「部屋を散らかす」という意味になります。
「昨日の台風で、家ん中たっぴらかってるさー!(昨日の台風で、家の中が散らかってるよ!)」のように使います。
【ち】ちゅらかーぎー:美人 / 可愛い人
「ちゅら(美しい)」+「かーぎー(顔)」で、美人や可愛い人を指します。
『沖ツラ』のキャラたちも、ファンから「ちゅらかーぎー!」と絶賛されていますね!
【つ】つんだら:調子に乗る
「つんだらするなよ!」と言われたら、「調子に乗りすぎるなよ!」という意味です。
沖縄では、ふざけすぎた友達をたしなめるときに使われます。
【て】でーじ:とても / すごく(例:「でーじ暑い!」)
「でーじ」は「とても」「すごく」という意味で、強調するときに使います。
「今日の部活、でーじ疲れた!」や「この料理、でーじまーさん!(とても美味しい!)」のように、日常会話でよく登場します。
【と】とーとーめー:仏壇
沖縄の家庭には、ご先祖様を祀る仏壇「とーとーめー」があります。
お盆や旧正月の際には、家族が集まり「とーとーめー」に手を合わせ、ご先祖様に感謝を伝えます。
【な】なんくるないさー:なんとかなるさ
沖縄の言葉の中でも特に有名なフレーズで、「どんなに大変なことがあっても、なんとかなるよ!」という楽観的な意味を持ちます。
困難な状況でも前向きに生きる、沖縄らしい精神を表す言葉です。
【に】にーせー:男の子
「にーせー」は若い男性を指す言葉で、標準語でいう「お兄さん」に近いニュアンスで使われます。
反対に、若い女性のことは「いなぐ」と言います。
【ぬ】ぬーやが?:何なの?
「ぬー(何)」+「やが(なの?)」で、「何なの?」という意味になります。
驚いたときや、話を聞き返すときにも使えます。
「ぬーやが? そんな話、初めて聞いたさー!(何それ?そんな話初めて聞いたよ!)」
【ね】ねーらん:ない(例:「時間がねーらん」=「時間がない」)
「ねーらん」は「ない」「存在しない」という意味です。
「お金ねーらん!(お金がない!)」のように、日常的に使われます。
【の】のーしー:暑い時や疲れた時に言う言葉
「のーしー」は暑さや疲れを表す言葉で、「あ~、のーしー!」と言えば、「はぁ~、疲れた!」という意味になります。
沖縄の暑い気候ならではの表現ですね。
【は】はいさい / はいたい:こんにちは
沖縄独特の挨拶で、男性は「はいさい」、女性は「はいたい」を使います。
朝でも昼でも夜でも使える万能な挨拶です。
【ひ】ひやみかち:元気を出して!
「ひやみかち」は、励ましたいときや応援したいときに使う言葉です。
「ひやみかちして、試験頑張れ!(元気を出して、試験頑張れ!)」のように使います。
【ふ】ふぇーぬし:頭が悪い
「ふぇー」は「馬鹿」、「ぬし」は「人」という意味で、直訳すると「馬鹿な人」です。
あまり良い意味ではないので、冗談以外では使わない方が無難ですね。
【へ】へいし:お金
沖縄では、お金のことを「へいし」と言います。
「へいしねーらん!(お金がない!)」のように使います。
【ほ】ほーらやー:すごいね!
驚いたときや感心したときに使う言葉です。
「ほーらやー!あんた、でーじすごいさー!(すごいね!君、めっちゃすごいよ!)」のように使われます。
【ま】まーさん:おいしい
沖縄で食べ物を褒めるときに使う言葉で、「まーさんどー!(おいしいよ!)」というように使われます。
『沖ツラ』のキャラたちも沖縄料理を食べて「しにまーさん!(めちゃくちゃおいしい!)」と言うかもしれませんね。
【み】みるくゆー:優しい人
「みるく(弥勒菩薩)」+「ゆー(世)」で、「仏様のように優しい人」を意味します。
「あの子、みるくゆーやさ!(あの子、本当に優しいね!)」のように使います。
【む】むる:全部 / すべて
「むる」は「全部」や「すべて」という意味の言葉です。
「むる食べてしまった!(全部食べちゃった!)」のように、日常会話でよく使われます。
【め】めんそーれ:いらっしゃいませ / ようこそ
沖縄に来たときにまず目にする言葉ですね。
「沖縄へ めんそーれ!(沖縄へようこそ!)」と、観光地や空港などでよく使われます。
【も】もーい:酔っ払う
お酒を飲みすぎたときに「もーいしてるさー!(酔っ払ってるよ!)」と言います。
沖縄ではお酒の席が多いので、この言葉はよく使われます。
【や】やーにんじゅ:家族 / 身内
「やー(家)」+「にんじゅ(人)」で、家族や親しい身内のことを指します。
「やーにんじゅだから、助け合うさー!(家族だから、助け合うよ!)」のように使います。
【ゆ】ゆくしーけー:ゆっくりしてね
「ゆくしー」は「ゆっくり」、「けー」は「〜してね」の意味です。
「ゆくしーけーね〜(ゆっくりしていってね)」と、沖縄のおばあが優しく言ってくれそうな言葉です。
【よ】よんなーよんなー:ゆっくり / のんびり
「よんなーよんなー歩こうね〜(ゆっくり歩こうね〜)」のように使います。
沖縄ののんびりした雰囲気を表す言葉で、せかせかしたくないときにぴったりの表現です。
標準語と沖縄方言の違いが生み出す『沖ツラ』の面白さ
『沖ツラ』の最大の魅力のひとつが、沖縄方言と標準語のギャップです。
主人公・てーるー(東京からの転校生)は、沖縄方言が理解できずに何度も困惑する場面があります。
この「言葉が通じない」ことが、ストーリーの笑いどころにもなっています。
てーるーが方言に困惑するシーンが面白い!
たとえば、ひーなーや比嘉さんが「でーじ しに まーさん!」と言ったとき、てーるーは「何の呪文!?」と驚く場面があります。
これは「めちゃくちゃおいしい!」という意味ですが、標準語に慣れていると一瞬理解が追いつかないですよね。
また、「ぬーやが?(何なの?)」と聞かれたときに、「なんやねん!」と誤解してしまうなど、方言が生み出す勘違いも笑いを誘います。
沖縄方言が『沖ツラ』の世界観を深める理由
『沖ツラ』は単なるラブコメではなく、沖縄の文化や暮らしをリアルに描く作品です。
その中で、沖縄方言は世界観を作る大切な要素になっています。
方言が使われることで、作品の舞台がよりリアルになり、沖縄独自の温かさや雰囲気が伝わってきます。
「言葉が違う」という壁を乗り越えて仲良くなるキャラクターたちの姿も、『沖ツラ』ならではの魅力です。
沖縄方言を使ってみよう!『沖ツラ』で学べるフレーズ
『沖ツラ』では、実際に沖縄で使われている方言がたくさん登場します。
せっかくなら、アニメや漫画で覚えたフレーズを日常で使ってみませんか?
ここでは、簡単に使える沖縄方言のフレーズを紹介します!
日常で使える沖縄方言フレーズ
- 「はいさい!(男性) / はいたい!(女性)」 → こんにちは!
- 「なんくるないさー」 → なんとかなるさ!
- 「しに まーさん!」 → めっちゃおいしい!
- 「でーじ たのしいさー!」 → すごく楽しいよ!
- 「ぬーやが?」 → 何なの?
- 「ゆくしーけー」 → ゆっくりしてね!
- 「むる たべた!」 → 全部食べた!
これらのフレーズを日常で使ってみると、ちょっと沖縄気分を味わえますね!
アニメで方言を学ぶ楽しさ
『沖ツラ』のキャラクターたちが自然に話す沖縄方言を聞くことで、楽しみながら言葉を覚えることができます。
特に比嘉さんのセリフには沖縄らしい言い回しが多く、彼女の話し方をマネするだけで、沖縄方言に親しめます。
方言に慣れてくると、アニメのセリフがより深く理解できるようになり、作品の面白さも倍増します!
まとめ:沖縄方言を知れば『沖ツラ』がもっと楽しくなる!
『沖ツラ』には、沖縄ならではの方言や文化がたくさん詰め込まれています。
最初は「標準語と違いすぎてわからない!」と感じるかもしれませんが、意味を知るとキャラクターたちの会話がさらに面白くなります。
今回は、作品に登場する沖縄方言をあいうえお順で紹介し、日常で使えるフレーズもまとめました。
特に、「なんくるないさー」「しにまーさん」「はいさい!」 などは、沖縄らしさを感じられる代表的な言葉です。
また、主人公・てーるーが方言に戸惑うシーンがあるからこそ、視聴者も一緒に沖縄方言を学べる楽しさがあります。
沖縄方言を知ることで、『沖ツラ』の世界がより身近になり、作品への理解も深まります。
これからアニメや漫画を観る際には、ぜひキャラクターたちのセリフにも注目してみてください!
沖縄の温かい文化に触れながら、『沖ツラ』をもっと楽しみましょう!
この記事のまとめ
- 『沖ツラ』では沖縄方言が多く登場し、キャラクターの会話を彩っている
- 沖縄方言は標準語と大きく異なり、初見では理解が難しいことも
- 「しに〇〇」「なんくるないさー」など、特徴的な言葉が多数
- あいうえお順で沖縄方言を解説し、意味や使い方を詳しく紹介
- 沖縄方言を知ることで、『沖ツラ』の魅力がより深く楽しめる