『彼女、お借りします』のあらすじ完全ガイド｜第1期〜第3期まで一気におさらい

大人気ラブコメアニメ『彼女、お借りします』（通称：かのかり）は、2020年の第1期放送から話題を呼び、2023年には第3期までが放送されました。

本作は“レンタル彼女”という独自の設定を軸に、主人公・和也と個性豊かなヒロインたちが織りなす青春恋愛ストーリーが魅力です。

この記事では、第1期から第3期までのストーリー展開をわかりやすくおさらいしつつ、各シーズンの見どころを一気に解説していきます。

第1期のあらすじ｜偽りから始まる関係

2020年に放送されたアニメ第1期では、大学生・木ノ下和也と、レンタル彼女・水原千鶴の“嘘から始まる恋の物語”が描かれます。

彼女にフラれたばかりの和也は、寂しさを紛らわせるためレンタル彼女を利用。その相手が、容姿端麗で完璧な彼女・千鶴でした。

初デートでは彼女らしい対応に満足するも、和也はその“プロ演技”に反発し、最低なレビューを投稿。それがきっかけで口論に発展します。

しかし、祖母の入院見舞いに同行していた矢先に、偶然千鶴と再会。そこから「彼女のふりをしてほしい」という嘘の交際が始まってしまいます。

さらに、祖母たちの前で二人の関係を“本物”と思い込まれたことから、嘘をつき続ける状況が加速。元カノ・麻美や、強引な新キャラ・瑠夏の登場によって、物語は予想外の方向へと進んでいきます。

第1期では、恋人のふりをしながら、少しずつお互いを知っていく過程が丁寧に描かれ、視聴者の共感と笑いを誘いました。

アニメ第1期（2020年放送）では、主人公・和也とレンタル彼女・千鶴の出会いから始まる“嘘の交際”を中心に、人間関係の混乱と恋の始まりが描かれます。

和也と千鶴の出会い

2020年に放送されたアニメ第1期では、大学生・木ノ下和也とレンタル彼女・水原千鶴の出会いが物語の始まりです。

彼女にフラれて落ち込んでいた和也は、気晴らしにレンタル彼女を利用。

登場したのは、美貌・気配り・演技力すべてが揃った完璧な彼女・千鶴でした。

しかし、サービス終了後の素っ気ない態度に腹を立てた和也は、最低評価を投稿。

その後、思わぬ再会をきっかけに、二人は関係を続けることになります。

家族への嘘と波乱の展開

入院中の祖母を安心させたいという和也の想いから、“本物の彼女”のふりを続けることになった二人。

千鶴の祖母も同じ病院に入院していたことから、事態はさらにややこしくなっていきます。

お互いの家族や友人の前で嘘を隠し通すために、デートや偶然を装った再会が続き、和也は次第に千鶴に惹かれていきます。

一方の千鶴も、和也の不器用な優しさに触れ、感情に微かな変化が。

瑠夏・麻美の登場による三角関係

元カノ・七海麻美の再登場により、物語はさらに複雑に。

表向きは明るく愛想の良い麻美ですが、内心では和也に未練を抱え、千鶴との関係に執着を見せはじめます。

そこへ、新たなレンタル彼女・更科瑠夏が登場。彼女は自分の心拍数が上がったことを理由に、「和也が運命の相手」と一方的に宣言。

こうして、和也を巡る千鶴・麻美・瑠夏による三角関係（時に四角関係）が始まり、ドタバタと揺れる恋愛模様が本格化していきます。

第2期のあらすじ｜夢と本音が交錯する

2022年に放送されたアニメ第2期では、物語の舞台がより現実的な課題や夢へとシフトし、キャラクターたちの内面に深く迫っていきます。

千鶴の“女優になる”という夢と、それを支えたいという和也の想いが交錯し、関係性に本質的な変化が生まれはじめます。

さらに、新たなヒロイン・墨の登場や、麻美の裏の顔も徐々に明らかになり、物語は“恋愛”と“夢”の二軸で大きく動き出します。

千鶴の夢「女優になること」

第2期の核となるのは、水原千鶴の「女優になりたい」という夢と、それにかける強い意志です。

実は千鶴がレンタル彼女として活動しているのは、亡くなった祖父との約束を果たすためであり、女優業で成功するという目標を叶えるための手段でした。

しかしオーディションにはなかなか受からず、現実とのギャップに悩みながらも、自分を貫こうとする姿勢が描かれます。

そんな千鶴の苦悩を間近で見ていた和也は、これまで以上に本気で彼女を応援したいという気持ちを強め、ただの“レンタル”以上の関係へと想いを深めていきます。

和也の成長とクラウドファンディングの挑戦

和也は千鶴の夢を応援するため、ある決断をします。それが自主映画を制作し、千鶴を主演に起用するというアイデアでした。

その実現のために、クラウドファンディングという新しい手法に挑む姿は、これまでの和也とは別人のように見えるほどの成長を感じさせます。

応援してくれる人を集め、支援を募り、計画を立てる…そのプロセスの中で、和也自身が「何者かになりたい」という本音とも向き合っていきます。

彼の奮闘する姿は、ラブコメという枠を超えた青春ドラマとして多くの共感を呼びました。

墨・麻美の動きと恋の緊張感

このシーズンでは、新たなキーパーソンとして桜沢墨が本格登場します。

人見知りで言葉がほとんど話せない彼女ですが、和也との練習デートを通じて、少しずつ心を開いていきます。

言葉ではなく行動で伝える墨の想いが、視聴者に静かな感動を与える一方、元カノ・麻美の不穏な動きも始まります。

和也と千鶴の関係に疑問を抱き、裏で調査を進める麻美の様子は、物語にサスペンス的な緊張感を加えていきます。

第2期は、笑いや恋愛だけでなく、「夢・成長・嫉妬」という多層的な人間ドラマが描かれ、シリーズ全体の深みをぐっと増すターニングポイントとなりました。

第3期のあらすじ｜映画制作と本物の想い

2023年に放送された第3期では、物語がいよいよ核心へと突入し、主人公たちの夢と想いが実際の行動として動き出します。

和也と千鶴が中心となって進めていた“映画制作”が本格的に始まり、周囲の人々も巻き込んでストーリーはより感動的かつ濃密に。

さらに、新キャラクター・八重森みにの登場により、物語は思わぬ角度からかき乱されていきます。

映画制作が本格始動、協力と葛藤の連続

和也がクラウドファンディングで成功させた資金をもとに、ついに千鶴主演の自主映画制作がスタートします。

彼の大学の友人や仲間たちも協力して、脚本作り・撮影・編集と、ひとつの作品を作る過程がリアルに描かれます。

ただの学生だった和也が、リーダーとして奮闘する姿は、“誰かの夢を支える”ことの責任と重みを感じさせるものでした。

一方で、撮影が進む中でのトラブルやすれ違いも多く、感動と同時に葛藤の描写がリアルに視聴者の心を打ちます。

小百合への想いと上映会のクライマックス

この映画制作のもうひとつの目的は、千鶴の祖母・小百合に完成した映画を見せることでした。

病状が悪化する小百合のために、千鶴は女優としての原点を思い出し、表現に真剣に向き合っていきます。

ついに迎えた病室での上映会は、多くの視聴者の涙を誘う名シーンに。

「夢を見せることの大切さ」や、「支えてくれる人への感謝」が詰まったその瞬間は、第3期最大の感動的なクライマックスとなりました。

八重森みにの登場で波乱が加速

新たなキャラクター・八重森みには、千鶴のルームメイトであり、和也と千鶴の関係に強い興味を抱く“暴露系”女子です。

彼女の登場により、秘密だった“レンタル彼女”の関係や映画制作の裏側が揺らぎはじめ、物語はさらに不安定で緊張感ある展開へ。

みには単なるかき乱し役ではなく、和也に対して独自の視点からアドバイスを送ったり、時に核心を突く発言をしたりと、新しい風を吹き込む存在となっています。

この彼女の存在が、第4期への展開をより楽しみにさせてくれる要素となっており、視聴者の間でも「意外と推せる」と話題になりました。

『かのかり』各期のエッセンスと見どころまとめ

『彼女、お借りします』は、各期ごとに異なるテーマを掲げながら、恋愛と成長の物語を丁寧に描き続けています。

ドタバタな恋愛劇の中にも、登場人物たちの夢や本音がしっかりと込められており、回を追うごとに視聴者を惹きつけてきました。

ここでは、それぞれの期で際立った“エッセンス”と、押さえておきたい見どころをまとめて紹介します。

第1期：恋の始まりと嘘の関係

第1期は「出会いと混乱」をテーマに、レンタル彼女という設定が引き起こすトラブルと感情の揺れが中心です。

主人公・和也の未熟さや優しさ、千鶴のプロ意識と女優としての一面が交錯し、視聴者にとっても“イライラするのに目が離せない”関係性が話題になりました。

麻美や瑠夏といったクセの強いヒロインたちが登場し、恋愛模様は四角関係に突入。

この期の見どころは、テンポの良いギャグと感情の変化の描写にあり、シリーズの方向性を決定づけた重要なシーズンです。

第2期：夢への一歩と和也の成長

第2期では、和也と千鶴の関係が“偽り”から“応援”へと移行し、夢を叶えるために行動する姿が物語の軸となります。

千鶴の過去や本音が徐々に明かされ、それに共鳴した和也が映画制作という行動に出る流れは、ラブコメの枠を超えた青春物語として高く評価されました。

また、桜沢墨の成長や麻美の裏の顔など、サブキャラクターにも深みが増し、全体のストーリー性が大きく進化したシーズンです。

第3期：感動と転機、そして新章へ

第3期では、映画制作が本格的に描かれ、シリーズで初めて“泣ける展開”がクローズアップされました。

特に、病室での上映会シーンは、ファンの間でも屈指の名場面として語られています。

また、八重森みにという新たな刺激的キャラが加わったことで、物語に新しい角度が加わり、“次の展開を待ちたくなる”構成となっています。

第3期は、「恋」「夢」「別れと希望」など、多様なテーマが交差する総合的なエピソード群として、シリーズに深みと厚みを加える結果となりました。